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2年生就職支援講座内「ゲートキーパー研修」

学生生活
 みなさん、こんにちは。学務課学生支援担当の山根です。

 1月18日(木)2限の時間に、「社会人に向けて」と題して、2年生の就職支援講座の一環としてゲートキーパー研修を実施いたしました。
 ゲートキーパー研修は、長浜市 健康福祉部 健康推進課さまにご協力・調整をいただき、滋賀県臨床心理士会の増田千景先生をご講師としてお招きいたしました。今回の研修では、卒業を直前に控え、卒業の後に社会へ巣立っていく2年生の学生に、入学時にもに受講したゲートキーパー研修の内容を復習そして、応用(発展)編として実施いただきました。増田先生には、今年度の新入生(1年生)オリエンテーションの期間にも同研修の実施のためにお越しいただいています。

 研修では、ワークシートへの記入や、筋弛緩法の体験(その他、呼吸の方法なども)を取り入れた体験型となっており、参加した学生らも熱心に取り組んでいました。
 ゲートキーパー研修は、自殺防止を目的とした内容の研修です。自殺者が増加する昨今の国内・県内・市内の状況を鑑み、実施いただいています。ゲートキーパーとは、自殺の危険を示すサインに気づき、適切な対応(悩んでいる人に気づき、声をかけ、話を聞いて、必要な支援につなげ、見守る)を図ることができる人のことで、いわば「命の門番」に位置付けられる人のことです。
 本学を卒業し社会人として新たな場所へ歩んでいく学生らが、今後自分の周辺の方々のしんどさや悩み、つらさに触れた時に、今回の研修で学んだことを活かして、そっと手を伸ばせるようになってほしいという願いと、学生自身がしんどさや悩み、つらいことに直面したときに、研修で学んだことを活かして自らセルフケアできたり、周囲に相談することの有効性、自分自身を俯瞰することの大切さなど、その対処法を知っておいてほしいという願いから、今回の研修を実施いただきました。もしかすると、「自分には関係ない」「何のために受講するんだろう」と思っていた学生もいたかもしれません。ですが今回研修で見聞きし、体験したことは、今後のいつかの自分を助けることにつながることも大いにあり得ると思います。なにか悩みなどに直面したときに、「あのとき…」と今回の研修でご教授いただいたことが思い起こされ、自分自身を救うヒントとして活きればと願います。

     

 (※写真は、研修中にぐっとこぶしを握りしめてゆっくり離す・肩をぐっとすくめてすとんと落とす、という筋弛緩法の体験をしている様子です。気軽にできるリラクゼーション方法としてご紹介いただきました。)

 また、研修の後には、学生らが利用する玄関の一角にこころの健康に関する啓発コーナーを設置いただきました。健康推進課さまには、年間を通じて様々な「健康」に関する啓発コーナーを設置いただいています。学生らには、こころと身体の健康について充分に理解を深め、自分自身を大切に日々を過ごしてほしいと思っています。

 講師の増田先生、研修の調整・ご協力をいただきました 健康推進課のご担当者さま、この度も誠にありがとうございました。私自身も、とても勉強させていただきました。

 秋学期試験が終わり卒業がぐっと近づいて感じられる時期となりました。毎日を大切に、寒い日も続きますので体には十分に気を付けて過ごしてください。