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【子ども学科11】「保護者に寄り添う実践力を高めるために」

子ども学科
 子ども学科2年生「保育者論」担当の藤本です。
保育者として家庭と共に歩む仕事であることを理解し、保護者に寄り添う実践力を身につけることを目指して授業を進めてきました。
 学生にとって、保護者の悩みを直接お聞する機会はなく、寄り添うと言ってもなかなかイメージすることが難しいです。でも現場に出れば初日から「保育者」として保護者に出会いますよね。
 そこで、ゲストスピーカーとして5名の保護者(母親)をお招きし、小グループ対象に「子育てってこんなことが大変!困ってしまう!でも、こんな楽しいこともあるよ」と、貴重な体験談を語って頂きました。「夜泣き、赤ちゃん返り、兄弟げんか、イヤイヤ期、叱り方、離乳食、排泄の自立、毎日余裕のない生活でストレス、一人時間が欲しい・・・」など、あふれでるリアルな子育ての日常の話に学生は真剣に耳を傾けていました。 
 そして、それぞれ関心のあるテーマを絞り、お母さんたちの困りごとをさらに深掘りしつつ、子どもの発達の視点ではどのような意味を持つのか、親としてどのような対応方法があるのか、どのような資源につながってもらうことで困りごとが解消するのか、などを文献やインターネットで調べなどから各自レポートにまとめました。
 さらに、保護者にとって視覚的に役立つ情報を作ってみよう!ということでリーフレットとしてまとめてみました。一番のポイントは、保護者が手に取って「読んでみたいなぁ」と思えるように、共感的な目線でわかりやすく書くこと。
 試行錯誤の末、保護者に寄り添ったリーフレットができあがりました。



 「視覚的な情報だけでは悩みは解消できないよね」ということで、最後の授業でリーフレットを使った「模擬保護者交流会」を行いました。一人は保育者として自分の作成したリーフレットのテーマで交流会を8分間進行します。他の学生は、そのテーマについて悩んでいる保護者役で参加。想像力をかきたてながら保護者の気持ちになって参加することも、大きな学びになったようです。保育者役はアイスブレイクを入れたり、保護者役の学生に質問をしながらお悩みに役立つ情報や絵本を紹介したり・・・見事な保育者ぶりでした。
 2年間でとてもとても成長したな!と感無量です。
 春から保育者として活躍するのが楽しみ。みんなならできる!頑張って!