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【生涯学習講座のご報告】絵本作家 近藤久美子さん講演会「自然の中の生命 絵本の中のいのち」

公開講座
 10月21日(土)、びわ湖東北部地域連携協議会主催のリフレッシュ講座の一つとして、絵本作家 近藤薫美子さんの講演会を滋賀文教短期大学 松翠館の大講義室で開催しました。

 

 近藤薫美子さんは『のにっき-野日記-』や『かまきりっこ』など、自然界を舞台にした多くの絵本を出版されている滋賀県在住の絵本作家で、本学で昨年度より開講している認定絵本士養成講座のゲストスピーカーとしても、絵本を生み出す作家の感性を学生に伝えてくださっています。
 当日は、「自然の中の生命 絵本の中のいのち」という演題で、2時間たっぷりとお話を聞かせていただきました。近藤薫美子さんの絵本は、微生物、虫、小動物などがとても親しみやすく描かれているのですが、それはどれも時間をかけた詳細な観察に基づいたもので、自然界の生の営みと死をきちんと見つめて描かれています。その制作過程や思いを、沢山の絵本を例にとってお話しくださいました。

 

 厳しい自然界の生と死のお話なのですが、近藤さんのユーモラスな語り口に引き込まれ、楽しくお話を聞くことができました。近藤薫美子さんの絵本そのもののようなお話でした。

 

 2021年に出版された『かなしみのぼうけん』は、2022年にドイツのミュンヘン国際児童図書館
が世界の優れた児童書を掲載している国際推薦児童図書目録ホワイレイブンズに選定されました。近藤さんは、この『かなしみのぼうけん』は、1998年に出版された代表作『のにっき-野日記-』と対をなすものであるとされて、その意味を語ってくださいました。まさにこの日の演題そのものでした。

 

 最後に最新作『それよりこわい』を、当日近藤薫美子さんの絵本の販売を担当してくださった京都の「えほん館」の花田睦子さんと二人で読み聞かせてくださった後、会場の方に次々と「それよりこわいもの何?」と聞かれて会場の方々を絵本の世界に巻き込まれ、講演会が終了しました。

 

 

  
 受講された方々からは
  • 「とても心に響くお話しでした。自分の命、人生・・・いろいろと考えることができました。」
  • 「いのちのことについて絵本を通して具体的な話をお聞きして、いのちに対してのとらえかたがよくわかりました。」
  • 「とてもおもしろいお話の連続で、一瞬一瞬を大切にいきなければと思わされました。」
など、沢山のご感想をいただきました。

 講演後の絵本販売とサイン会も盛況で、そこでも近藤さんと受講者との交流を持つことができました。
 受講してくださいました皆様、どうもありがとうございました。