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輝く先輩にインタビューしました

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 学長の松本です。本学は、長浜市・彦根市・米原市の大学・短期大学、自治体、産業界等が連携・協力し、地域の課題解決に貢献する「びわ湖東北部地域連携協議会」の一員です。

 今年度の協議会事業の一つである「びわ湖東北部地域の魅力発信事業」に、学生たちが「地域の魅力を伝え隊」として、取り組んでいる様子を紹介します。

 今回は、余呉地域で「Cococafe -心風流-」を経営されている、唐子さんにインタビューしました。実は、唐子さんは、滋賀文教短期大学が長浜市に移転開学した際の第一期生の先輩です。今回は大変お忙しい中、後輩の頼みということもあって、快くインタビューを受けてくださいました。

 

 学生たちが「地域の魅力」に感じたポイントは、「心風流(シンプル)」のストーリーにあります。はじまりは、唐子さんが2006年に、不登校児童生徒のための寄宿舎制自立支援施設「ここから」を設立されたところに遡ります。子どもたちの元気と自信、生きる勇気を取り戻す活動を行いたいという志のもと、長浜市の幼児教育職を経て、自然豊かな余呉の地で新たな教育活動を展開されました。廃校になった木造校舎を利用し、地域の協力も得ながら、懸命に事業に努めてこられたそうです。
 「ここから」の生徒たちのために10年以上も活動を続け、2019年には、更に生徒たちの自立を支援するべく、就労体験の場として、「心風流」の運営を始められました。

 スタッフの皆さんは、全て「ここから」の卒業生の方です。はじめは手探りで、皆で試行錯誤しながらメニュー作りを行ったそうです。資金もないので、地域で大工仕事が得意な方にご指導を受けながら、内装や備品まで皆で制作されたそうです。

 学生たちは、様々なご苦労がありながらも、自らの志と情熱で活動されている先輩の話に感動していました。

 「心風流」の料理や雰囲気も素敵でした。「辿り着いた人だけが味わえる至福のひととき」というキャッチフレーズの通り、自然が美しい静かな環境にひっそりとある穴場CAFEです。

 

 料理も絶品です。鹿肉、米、水、野菜などのほとんど全てを、余呉の恵みにこだわっています。ランチの他に、カフェやスイーツメニューも豊富です。

 

 学生から今回の取材の報告を受け、学長として、滋賀文教短期大学の卒業生がこのように地域で活躍されていることに誇りを感じます。また、第一期生と現役1年生が珈琲を囲んで懇談する姿に癒されます。
 とても素敵なCAFEなので、是非皆さんも足をお運びください。唐子理事長、この度は誠にありがとうございました。