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【国文学科5】基礎力プログラムⅢ 全長寺(語り部による伝説・伝承の語り/住職による講話/境内拝観)

国文学科
国文学科の有山です。
                 
「基礎力プログラムⅢ」も、折り返しを過ぎ、学生たちも最後の発表に向けて準備を進める中、22日は全員でバスに乗り、全長寺に行ってきました。
バスを降りてまずびっくりしたのは、境内に咲き乱れる色とりどりの紫陽花です。全長寺は別名「あじさい寺」とも言うそうですが、まさに紫陽花に囲まれた寺は「あじさい寺」そのもの。この季節に訪れる者だけが出会える、絶好の景色です。

 

紫陽花の中を歩いていくと、全長寺のもう一つの異名、「だるま寺」を象徴するだるまの石像が見えてきました。なかなか迫力のあるだるまさんです。

 

お寺について、まず、語り部さんによる余呉の伝承を聴きました。今までずっと調べてきた羽衣伝説や菊石姫の語りは、より深い学びとなって学生たちに響いたようです。どの学生も熱心に耳を傾けていました。

 

語りの最後は、賤ヶ岳の合戦において、柴田勝家の身代わりとなり、討ち死にした毛受兄弟のお話しでした。全長寺は毛受兄弟を厚く弔い、供養しています。

語り部さんは2名。紙芝居や小道具も使いながら、その話術で私たちを語りの世界に引き込んでいきます。遠い昔の余呉の地に思いを馳せた時間でした。


語りを聞いた後、住職からお寺の歴史や特徴等についてお話しをいただきました。全長寺には貴重な資料や仏さまが、たくさん保存されています。

 

住職のお話の後、お寺の中を見せていただきました。貴重な資料とその歴史の重みに改めて圧倒されました。

 

さて、「基礎力プログラムⅢ」も、いよいよ後半戦です。今日の学びが、学生たちのプレゼンにどう生かされていくか、楽しみです。

余呉の伝承、過酷な歴史を生きた人々の生きざま、そして全長寺に保存されている貴重な文化財など、滋賀に住んでいるからこそ、長浜の大学に通学しているからこそ出会える地域の宝のすばらしさを実感した一日でした。