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「小児救急法講習会(MEDIC First Aid チャイルドケアプラス™・コース)」の開催

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 学長の松本です。この度、令和5年度第一回の講習会を開講しました。
 本学では、将来、保育士や教員を目指す子ども学科の学生たちに、「安全」に関する実践的な知識とスキルを身につけてもらうため、「小児救急法講習会(MEDIC First Aid チャイルドケアプラス™・コース)」を開催しています。成人はもちろん、小児(未就学児)と乳児(1歳未満)に対する救急法を学ぶことができます。

 意欲的に学んでいる学生の様子を紹介します。
 下の写真は、胸部圧迫の訓練の様子です。
 学生からは、「(質の高い胸部圧迫を続けることは、)想像以上にきつい!」という声があがっていました。

 

 下の写真は、レスキュー呼吸の訓練の様子です。コロナ禍なので、実際に呼気を吹き込むことはできませんが、正しい実施方法を学びました。
 そして、胸部圧迫とレスキュー呼吸を組み合わせ、CPR(心肺蘇生法)の知識とスキルを修得しました。

 

 下の写真は、AED(自動体外式除細動)の訓練です。「小児と乳児へのAEDのやり方が、成人と違うことを初めて知りました」という学生の感想です。


 心停止から命を救うため、学んだ知識とスキルを組み合わせ、初期の評価から、通報、CPR、AEDなどを速やかに行う訓練を行いました。また、個人での対処のみならず、実際の保育現場を想定しながら、複数のスタッフと連携しながらの救急も訓練しました。

 

 心停止の救急を身につけた後は、突然のケガや病気、環境性の緊急時、刺し傷と噛み傷といった応急手当について学びました。こちらも成人のみならず、小児や乳児への救急法です。実際の保育現場を想定しながら学びました。

 

講習を終えた学生の感想を紹介します。

【受講の感想(抜粋)】
  • 保育現場ではケガやアレルギーなどの場面に会うことがあるかもしれませんが、誰かの指示を待つのではなく、自らが動き、前に立って指示できるよう、この資格を取ったことに意味のある行動をとりたいなと思います。
  • 今まで成人のCPRは少し習った事がありましたが、乳児を扱う講習は初めてだったのでとても勉強になりました。園では子どもの命を預かる仕事なので、講習を受けて知識を身につけるべきだと思います。
  • 教育現場という人が集う場所では、特に緊急時の対応が求められることがありますので、本日学んだ知識や意識を大切に、落ち着いて状況を見極めて対応していきたいと思いました。
  • 実際にAEDを使用したり、何度もCPRをすることで、受講前よりも応急処置の自信がついた。
  • CPRを行う人、AEDを持ってくる人、CPRを行うのを交代したり、時間や行動のメモをとったりと、自分にできることを探し、行動していきたいと思いました。
  • 訓練を生かしいざという時に子どもを助けられる保育者になりたいです。
  • 映像があることで状況や作業の仕方や配慮を学ぶことができてとても良かったです。

 チャイルドケアプラス™・コースは、子どもの健康上の緊急時に対応することが必要な保育・教育に携わる方々などに最適なトレーニング・プログラムです。本学は、滋賀県で唯一のMEDIC First Aidのトレーニングセンターで(2023.5現在)、本学の学生は、国際資格の「乳児・小児・成人(全年齢)へのCPR、AEDと病気・ケガへの 応急手当て法講習修了資格」を取得できます。

 この講習が学生のキャリアの一助になることを願っています。