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【子ども学科5】子ども学科2年生 基礎力プログラムⅢ PART2

子ども学科
 基礎力プログラムⅢの後半の授業で、保育園・幼稚園・こども園と小学校との連携について考えました。昨年度、幼児期から小学校への移行をスムーズにするため、文部科学省は5歳児の教育プログラムを作ることに決めたと新聞等で報道されました。共通のプログラムによって学びの質を保障し、入学後に集団生活になじめなかったり、先生のいうことが理解できなかったりする「小1プロブレム」の解決も図ることを目指しています。

 現在、幼稚園教育要領や保育所保育指針などで「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」を10項目示しています。今回の授業では、①「ダンス・リズム・歌遊び」②「おにごっこ」③「お店やさんごっこ」④「製作遊び」について、それぞれ2つのグループに分かれてアプローチカリキュラムからスタートカリキュラムへどのようにつながっていくのかを考えました。その成果を、7月23日(土)に長浜市内の私立保育園、こども園の先生方に聞いていただきました。
 グループの発表をいくつか紹介します。

① ダンス・リズム・歌遊び
  • Aグループ:発達に合わせたリトミック活動を通して、身につく力を発表しました。
  • Bグループ:音楽遊びを通して身につく力を、ペープサートと歌で発表しました。

 

② おにごっこ
  • Cグループ:年齢に応じた発達と援助や支援について、ペープサートを使って説明しました。
  • Dグループ:年齢に応じた発達と援助や支援をスライドと動くイラストで発表しました。

 


③ お店やさんごっこ
  • Eグループ:年齢ごとの違いや育つ力について説明をしました。
  • Fグループ:ペープサートを使って、育つ力について説明をしました。

 


④ 制作遊び
  • Gグループ:「自分だけのくまを作ろう」という製作遊びについて、それぞれの発達段階に応じた援助や支援の仕方を説明しました。
  • Hグループ:育つ子どもの姿を実演をしながら説明しました。

 


 取組後の感想の一部です。
  • 「お店やさんごっこ」をテーマにして様々なペープサートを作り、発表を通して年齢ごとに必要な道具に気づき、学ぶことができたので、自分が保育者になった際の環境構成に取り入れていきたい。
  • 今までは保育と小学校教育を別のものと考えていたが、保育生活の中で小学校につながることがたくさんあることを学んだ。5歳児をもつときは、小学校の先生方としっかり連携をとっていきたい。

 参観していただいた保育園・こども園の先生方の感想の一部です。
  • テーマを設けてグループで発達に応じた保育者の支援や関わり方などを学んで、プレゼンテーションができるように準備をし、役割を決め、発表する取組は、大変大きな学びだと思います。保育者には現場に出てからも、保育者同士学び合い、協力し合っていく力(チームワーク力)が必要ですので良い経験だと思います。
  • 皆さん、はきはきと元気よく発表されていることが印象的でした。小学校への連続性、3,4,5歳の発達について細かに分析されていて、大変感心しました。このような視点をもって現場に来ていただけると保育内容が深まることと思います。

 参加いただきました園の先生方、ありがとうございました。