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【国文学科18】源氏物語ゼミ文学散歩

国文学科
新年おめでとうございます。
国文学科教員の池田です。

気づけば、令和も4年目となり、今年は干支で言うと「寅」ですが、厳密には十干十二支(じっかんじゅうにし)の「壬寅(みずのえとら)」です。
普段はあまり意識しませんが、たとえば甲子園球場の「甲子」も「こうし/きのえね」で、完成した大正13年(1924)が「甲子」の年による命名は有名ですね。他にも、戊辰戦争の「戊辰(ぼしん/つちのえたつ)」も十干十二支から取られていますね。
詳しく知りたい人は、『国語便覧』の暦法の項目を読んでみてください。

 

さて、本学では新年早々大雪に見舞われながらも無事に定期試験が終了し、本ゼミでは恒例の宇治に文学散歩へ行ってきました。
メインは、源氏物語ミュージアムですが、二人の貴公子を選びきれずに浮舟が入水(じゅすい)した宇治川や、世界遺産で最古の社殿建築で平安時代の寝殿造が分かる宇治上神社なども散策しました。神前では「二礼二拍手一礼」。

 

ゼミ生は、宇治十帖の石碑や説明看板に興奮し、ミュージアムでは、ゼミで話題となった源氏香の「香合」体験もありました。

 

宇治川のほとりにある匂宮&浮舟像の傍には「ヒカルゲンジ」という1枚の花弁に紅白の椿が咲いていました。

 

コロナ禍の2年間、学園祭も経験出来なかったゼミ生にとって、卒業を前にしたゼミ最後のよき思ひ出となったのではないでしょうか。