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本学学生が「やさしい日本語普及プロジェクト」に参加しました!

学生生活
子ども学科教員の藤山です。
本学学生が、長浜市の市民活躍課が実施する「やさしい日本語普及プロジェクト」に参加しました。

「やさしい日本語」とは、普通の日本語よりも簡単で、外国人にも分かりやすい日本語のことです。
長浜市では、外国人市民と日本人市民がお互い支え合い暮らす「多文化共生のまちづくり」をしており、外国人の方に伝わりやすい「やさしい日本語」の普及を進めています。

やさしい日本語の手引き(長浜市・長浜市民国際交流協会


この活動は、本学も参画する「びわ湖東北部地域連携協議会」の事業として実施され、本学学生の他に滋賀県立大学、聖泉大学、長浜バイオ大学の約20名の学生が参加しました。

「やさしい日本語」を街中に広めるため、まずは「やさしい日本語」の勉強会をしました。

このプロジェクトは、2回の勉強会と、ワークショップ&成果発表会の全3回プログラムで行われました。

第1回目(10/16)と第2回目(11/21)は、大学サテライトプラザ彦根(アルプラザ彦根6階)で、「やさしい日本語」への書き換え・言い換えについて勉強しました。

  

講師の先生ご指導のもと、「やさしい日本語」を話すためのポイントを学び、各グループに分かれて「やさしい日本語」の書き換えワークを行いました。

グループワークには留学生の皆さんも参加しており、それぞれの視点から意見交換がされ活発な意見交換が行われました。

そして、勉強会で学んだことを活かし、それぞれのグループに分かれて「やさしい日本語」プロジェクトの協力施設を訪問し、施設内の表示を「やさしい日本語」に変換する活動をしました。

今回の訪問先は、さざなみタウン(図書館)、北ビワコホテルグラッツェ、長浜北小学校でした。

文教短大の学生が所属するグループと一緒に、長浜北小学校を訪問しました。
長浜北小学校には、外国籍児童に対する学習支援を行うスマイル学級(日本語指導教室)があります。

 

まずは、学校見学をさせていただき、廊下の掲示板や教室を見て「やさしい日本語」に書き換えるところを探しました。
そして、スマイル学級担当の先生から学校の現状や、様々な課題をお伺いしながら、どのような対応ができるか意見交換を行いました。

そして、最終回(12/11)はフィールドワークでの気づきをもとに、さざなみタウンにて成果発表会を行いました。

  

長浜北小学校を訪問したグループは、小学校の先生からリクエストがあった「電話対応のマニュアル」と「マラソンカード」を、「やさしい日本語」を使って作成しました。

  

他のグループも、各々のフィールドワークをもとに、様々なアイデアを出しながら「やさしい日本語」への書き換えワークを行い、とても素晴らしい成果発表会となりました。

   

プログラム終了後は、長浜市市民活躍課の方より、参加者全員に「やさしい日本語普及プロジェクト」の修了証が渡されました。

 

最後に、講師の先生から「このプロジェクトを通して滋賀県における多様性を知り、多文化共生の実践者となってほしい」とお話しがありました。

今回の活動では、他大学の学生や留学生の皆さんとの交流することで、大学の枠を越えた主体的な学びの機会を得ることができ、大変有意義な活動となりました。


現在、「びわ湖東北部地域連携協議会」主催で、「音楽を通じた多文化共生のまちづくり紹介動画」を制作中です。
動画では、「やさしい日本語普及プロジェクト」をはじめ、長浜市・彦根市・米原市の多文化共生の取組みを、The Boom「風になりたい」の音楽にのせて紹介します。
地域の演奏家の方、国際交流事業に携わっておられる方、学校や学生の方、外国人市民の方々など、さまざまな方にご出演いただいています。

2022年2月完成予定で、「びわ湖東北部地域連携協議会」の公式HP等で公開予定ですので、是非ご覧ください。