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【国文学科4】「近世の文学」オンライン授業の現場より

国文学科

 国文学科教員の池田です。
 猛暑だった日々も気づけば、秋の気配に移り、最近では朝晩の寒さを感じるようになってきましたね。伊吹山には、まだ雪は見えませんが、それも間もなくでしょう。



 さて、本学の秋学期の授業は、新型コロナウィルス感染症拡大防止の観点から、原則的にオンライン授業を行っています。
 書道や司書資格の科目なども、教員の工夫と学生の努力で、授業を実施しています。

 本日は、「オンライン講義」の様子の一部を紹介したいと思います。
 私が担当する「近世の文学」では、Google Meetというビデオ会議システムを活用して、リアルタイムでの授業を行っています。



 事前に配布しているテキストを学生と画面上で共有し、発言や意見交換はマイクを通して行います。インターネット回線を使用しての授業のため、想定外の事態もあります。そういったときには、チャット等を通して連絡を取り合っています。
 また、板書代わりにペンタブレットを使用して、直接テキストに書き込んでいるので、学生は画面を見ながら、自分のテキストに情報を書き込むことができます。
 授業は、録画しているので、後で聞きそびれた箇所や授業ごとの予習復習だけではなく、試験前の復習にも活用することができます。



 授業内容ですが、十返舎一九作の『的中地本問屋』という江戸時代の本が出来るまでを描いた黄表紙と呼ばれる絵入り小説を取り上げて、江戸時代の本の製作過程や表現、変体仮名(本文で書かれているうねうねした文字)について学んでいます。

 いまだ先の見えない不安な状況が続いていますが、学生の皆さん、そしてこれから入学を考えてみる皆さん、どのような状況であっても「学ぶ」ことの楽しさを忘れずに、今を大切に先へ進んでいきましょう!
 皆さんと対面授業で、安心して、そして楽しく学べる日を心待ちにしています。