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【国文学科3】ゼミフィールドワーク~宇治~

国文学科
 国文学科教員の池田です。

「わが庵(いお)は都のたつみしかぞすむ 世をうぢ山と人はいふなり」(『古今和歌集』、983番歌、喜撰法師)



 国文学科では、2年生になると、それぞれの興味に応じて、少人数での演習形式の授業(ゼミ)を選択します。
 池田ゼミでは、『源氏物語』を対象として、毎回ひとりの学生が90分使って発表を行います(質疑応答も含めて)。
 ひとつひとつの「ことば」の意味や文脈での意味をゼミメンバーで意見交換しながら『源氏物語』を読み進めています。

 今回は、毎回発表も大変なので、『源氏物語』の世界を体験するために光源氏死後の物語である「宇治十帖」の舞台へゼミ生+有志の学生でフィールドワークに行きました。

 まず、宇治ということで、宇治川を眺めながら抹茶体験を行いました。

   




 みな、自分たちの手で美味しい抹茶を点(た)てていました(本学には、お茶室もあります)。



 次に、平安時代の建築(寝殿造り)の様子が分かる世界遺産「宇治上神社」へ。
 階(きざはし)、簀子(すのこ)、廂(ひさし)、母屋(もや)、几帳(きちょう)、格子(こうし)など直接目で確認することができました(学生たちはウサギのおみくじを楽しんでいました)。






 最後は、昨年秋にリニューアルオープンした「源氏物語ミュージアム」へ。



 実際に足を運んでのフィールドワークでは、机上では分からない多くの学びがあります。

※今年は、宇治川のほとりの匂宮像と浮舟像前にて記念撮影しました。