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教育の可視化

教育の可視化

国文学科 池田大輔

池田研究室への訪問

池田研究室への訪問
 国文学科の池田大輔先生は、2017年4月に本学に着任しました。
 源氏物語について、大学生の頃から現在まで継続して研究されています。
 本学のゼミでも、源氏物語をテーマに取り扱っています。
 読書が好きな高校生でも、古典だけは難しくて苦手に感じる人が時折います。しかし、池田ゼミではフィールドワークもあり、学生が楽しみながら学んでいるところが特徴的です。
 オープンキャンパスでは「愉快な先生でまた会いたい!」という声も参加者から聞かれます。

(研究室訪問日:2019年12月5日、訪問者:改革支援部 日原)

源氏物語の研究をはじめたきっかけ

源氏物語の研究をはじめたきっかけ
 大学受験のための勉強が、古典を意識しはじめたきっかけでした。高校時代の古典は、暗記してそのまま回答すれば正解できることが多いです。次々に古語や古典文法を暗記していくと、他の教科よりすぐに試験で点数が上がりました。最初は、ただそれだけの理由から古典に興味を持っていました。
 そして、関東に住んでいたので、源氏物語の研究が盛んな通学圏内の大学に進学しました。大学で源氏物語を学び研究するうちに、その古典の物語の世界の面白さに惹かれました。
 大学院まで進学すると、他大学の有名な教授とも直接議論ができることが増えていき、研究にますます魅力を感じるようになっていきました。

大学は思考の醸成の場

大学は思考の醸成の場
 物事の考え方、情報収集の方法、その情報が正しいものかどうか、それらを学ぶのが大学です。実際に社会に出ると、じっくりとそれらを教わる機会はありません。社会ではまず実践できることが求められます。
 大学の国文学の研究は、高校までの国語とは全く異なります。高校までの国語には、テストの際にも必ず正解が用意されています。大学の研究に正解は用意されていません。
 高校までは既知の事実を吸収して、その中で正しい読解力や正しい日本語を身につけることが主な勉強内容です。これらは、大学で研究するための土台となります。
 大学では未知のことを追究していきます。教員を含むまだ誰も知らないことを明らかにすることが、大学での研究です。
 何となくそう感じるという読書感想ではなく、調べて考えたことを、根拠をもって述べられるようにします。その中で、思考や判断の方法が養われます。

ゼミの活動内容

ゼミの活動内容
 源氏物語は、多くの本で現代語訳されています。しかし、それらの現代語訳は詳細に見ていくと少しずつ異なっています。
 源氏物語の主要な現代語訳の本文と表現の解釈を抜き出して比較をします。そのうえで、自分ならばどのような現代語訳をするか考えてきて、その理由を他のゼミ生に対して説明してもらいます。そして皆から意見をもらい、再考します。このようなことを順番に担当して読み進めていきます。
 この作業と議論を繰り返すことで、社会に出てからも人づてに聞いたことで判断せず自分自身で最初の情報を知って自分なりに考えて仕事ができるようになってほしいと思っています。正しい情報を調べて収集することと自分で考えることを往復ながらじっくりと考えて、その結果から判断して物事を進めていく方法は、どのような仕事をすることになっても常に必要とされるものです。

ゼミで行うフィールドワーク

ゼミで行うフィールドワーク
 源氏物語ゆかりの地に、ゼミ生とその他の希望者で出かけることがあります。平日の授業(ゼミ)の時間を、休日のフィールドワークに振り替えて実施しています。
 学生には平日の授業がなくなって休日にお出かけができて楽しいとも思われているようですが、学びの目的もあります。平安時代の物語は現代文学と異なって、文章を読みながら情景を思い浮かべることが困難です。その時代のものを実際に目で見て感じることで、研究対象である作品への理解が深まりやすくなります。
 これまで、滋賀県大津市の石山寺(紫式部が源氏物語を起筆したとされる寺)、京都府宇治市の源氏物語ミュージアム、福井県越前市の紫式部公園などにフィールドワークに出かけました。
 本学のブログにその都度アップしているので、興味のある人は見てみてください。分類の「ゼミ」を選択するとすぐに記事が見つかります。

高校生に伝えたいこと

高校生に伝えたいこと
 大学での学びについて、やや難しいことも述べてきましたが、まずは読書が好きならば国文学科への入学をお勧めします。
 大学での国文学の研究は、読書が好きなだけでは足りません。その一方で、読書が好きであれば学ぶ下地が十分できています。
 私も高校生までは単純にテストで点数を取りやすいという理由から古典に興味を持っていましたが、古典は読んでみるとすごく面白い物語がたくさんあります。特に今昔物語集や宇治拾遺物語などの説話は短いお話で読みやすく楽しいものが多いので、図書館で探して読んでみることをお勧めします。
 本学の図書館も図書が充実しているので、入学後に読んでみてもいいでしょう。また、本学は大学の規模から想像するよりも図書が豊富にそろっているのでゼミのための調べものも、授業の空き時間に学内の図書館で十分にできます。