メッセージ
『源氏物語』を中心に、平安時代の物語文学の研究をしています。特に、紫式部と同じ身分の中流貴族たちが「どのように語られているか」という視点からの〈読み〉に関心があります。また、古典籍の蒐集や文学散歩も日常的に行っています。
授業では、古典籍の解読に必要な「変体かな」の習熟にも力を入れ、文学作品を通して、情報の的確な収集力、緻密な分析力、明確な伝達力の獲得を目指して指導しています。
「情報」を正しく扱うことは、社会の中で「自分」を守り、大切にすることが出来ます。「文学の学び」で、自分らしくありましょう!
所属・専攻
所属:国文学科 准教授
専攻分野:日本古典文学(中古文学)
担当教科
基礎力プログラムⅠ(初年次教育)、基礎力プログラムⅢ、基礎力プログラムⅣ、ボランティア、古典文学講読Ⅰ、古典文学講読Ⅱ、文章表現、基礎ゼミ、ゼミⅠ、ゼミⅡ
学歴
- 國學院大學 文学部 日本文学科 学士(文学)
- 駒澤大学大学院 人文科学研究科 国文学専攻 博士後期課程 単位取得退学 修士(国文学)
主な教育研究実績
<著書>
- 「妻(め)」たちの恋愛譚-『大和物語』の妻が拓く物語-」(『大和物語の達成-「歌物語」の脱構築と散文叙述の再評価-』、武蔵野書院、2020年5月)
- 「「めしうど」という矜恃-『源氏物語』の侍女を『和泉式部物語』の「女」で読み解く-」(『『源氏物語』〈読み〉の交響Ⅲ』、新典社、2020年3月)
- 「良清、惟光と大和の守-受領と夕霧の恋愛譚-」(『『源氏物語』〈読み〉の交響Ⅱ』、新典社、2014年9月)
- 「『源氏物語』における手引きする侍女」(『「記憶」の創生〈物語〉1971-2011』、翰林書房、2012年3月)
<論文>
- 「石山寺源氏閒紫式部影讃」に描かれた〈紫式部の硯〉-附録「石山寺由來略縁起」「石山寺名所之圖」-」(『滋賀文教短期大学紀要』第25号、滋賀文教短期大学、2023年3月)
- 「物語、ものがたり、モノガタリ、モノがたり、ものガタリ―『「記憶」の創生〈物語〉1971-2011』から十年、モノケンの趨勢と未来―」(『物語研究』第22号、物語研究会、2022年3月)
- 「『源氏物語五十四帖絵尽』から『源氏物語絵尽大意抄』への再版小考―版元、和泉屋市兵衛の新たな読者層獲得の方法―」(『滋賀文教短期大学紀要』第24号、滋賀文教短期大学、2022年3月)
- 「『源氏物語』の受領層がもたらす都と鄙―「ゐなかぶ」美質―」(『古代文学研究 第二次』第30号、古代文学研究会、2021年10月)
- 「柏木の「語らひ人」小侍従-『源氏物語』女性伺候者論-」(『滋賀文教短期大学紀要』第22号、滋賀文教短期大学、2020年3月)
<発表>
- 「『更級日記』における物語享受の方法―物語を「見る」という行為―」(日記文学会第80回大会、オンライン開催、2021年12月)
- 「『「記憶」の創生〈物語〉1971-2011』から一〇年過ぎて」(物語研究会、オンライン開催、2021年11月)
- 「『源氏物語』の都意識と鄙意識」(古代文学研究会シンポジウム「古代文学における〈両極〉」、オンライン開催、2021年4月)
- 「小君というあわい-源氏物語伺候者論考-」(2018年度中古文学会春季大会、於・日本大学、2018年5月)
<その他>
- 「令和2年 国語国文学界の動向〈中古散文〉「中古文学(散文)の研究動向」」(『文学・語学』第232号、全国大学国語国文学会、2021年8月)
社会活動等
- JEUGIAカルチャーセンター 講師(2021年7月~現在)
- 古代文学研究会 事務局運営委員(2018年9月~2021年9月)
- 大学開放講座 講師(滋賀文教短期大学、2018年5月~現在)
- 日本文学協会 委員(2017年12月~2021年12月)
- 物語研究会 事務局運営委員(2008年4月~現在)
その他
上記は主な教育研究実績です。詳細は下記に掲載しています。