大学紹介

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教員紹介

令和6(2024)年4月1日現在

池田 大輔 (IKEDA Daisuke)




メッセージ

 『源氏物語』を中心に、平安時代の物語文学の研究をしています。特に、紫式部と同じ身分の中流貴族たちが「どのように語られているか」という視点からの〈読み〉に関心があります。また、古典籍の蒐集や文学散歩も日常的に行っています。
 授業では、古典籍の解読に必要な「変体かな」の習熟にも力を入れ、文学作品を通して、情報の的確な収集力、緻密な分析力、明確な伝達力の獲得を目指して指導しています。
 「情報」を正しく扱うことは、社会の中で「自分」を守り、大切にすることが出来ます。「文学の学び」で、自分らしくありましょう!

所属・専攻

所属:国文学科 教授
専攻分野:日本古典文学(中古文学)

担当教科

基礎力プログラムⅠ(初年次教育)、基礎力プログラムⅢ、基礎力プログラムⅣ、ボランティア、古典文学講読Ⅰ、古典文学講読Ⅱ、文章表現、基礎ゼミ、ゼミⅠ、ゼミⅡ

学歴

  • 國學院大學 文学部 日本文学科 学士(文学)
  • 駒澤大学大学院 人文科学研究科 国文学専攻 博士後期課程 単位取得退学 修士(国文学)

主な教育研究実績

<著書>
  • 「源氏物語石山寺起筆伝説と〈紫式部の硯〉―〈紫式部の硯〉の誕生と視覚化―」(『平安朝の物語と和歌』吉海直人編、新典社、2023年7月)
  • 「妻(め)」たちの恋愛譚-『大和物語』の妻が拓く物語-」(『大和物語の達成-「歌物語」の脱構築と散文叙述の再評価-』、武蔵野書院、2020年5月)
  • 「「めしうど」という矜恃-『源氏物語』の侍女を『和泉式部物語』の「女」で読み解く-」(『源氏物語』〈読み〉の交響Ⅲ』、新典社、2020年3月)
<論文>
  • 「歌川国貞画「源氏物語 わかなの巻」三枚続を「読む」 ―物語の「発見」と「読み」の重層性―」(『滋賀文教短期大学紀要』第26号、滋賀文教短期大学、2024年3月)
  • 「石山寺源氏閒紫式部影讃」に描かれた〈紫式部の硯〉-附録「石山寺由來略縁起」「石山寺名所之圖」-」(『滋賀文教短期大学紀要』第25号、滋賀文教短期大学、2023年3月)
  • 「物語、ものがたり、モノガタリ、モノがたり、ものガタリ―『「記憶」の創生〈物語〉1971-2011』から十年、モノケンの趨勢と未来―」(『物語研究』第22号、物語研究会、2022年3月)
  • 「『源氏物語五十四帖絵尽』から『源氏物語絵尽大意抄』への再版小考―版元、和泉屋市兵衛の新たな読者層獲得の方法―」(『滋賀文教短期大学紀要』第24号、滋賀文教短期大学、2022年3月)
  • 「『源氏物語』の受領層がもたらす都と鄙―「ゐなかぶ」美質―」(『古代文学研究 第二次』第30号、古代文学研究会、2021年10月)
<発表>
  • 「『源氏物語』の視覚化された〈読み〉と物語の〈読み〉のはざま ―若菜上巻「袿姿にて立ち給へる人」の場面を読む―」(古代文学研究会大会ミニシンポジウム「物語の「読み」の可能性」於・京都市リノホテル 南隣 別館 冨士ビルディング、2023年8月)
  • 「『更級日記』における物語享受の方法―物語を「見る」という行為―」(日記文学会第80回大会、オンライン開催、2021年12月)
  • 「『「記憶」の創生〈物語〉1971-2011』から一〇年過ぎて」(物語研究会、オンライン開催、2021年11月)
  • 「『源氏物語』の都意識と鄙意識」(古代文学研究会シンポジウム「古代文学における〈両極〉」、オンライン開催、2021年4月)
<その他>
  • 「令和2年 国語国文学界の動向〈中古散文〉「中古文学(散文)の研究動向」」(『文学・語学』第232号、全国大学国語国文学会、2021年8月)

社会活動等

    • 古代文学研究会 事務局運営委員(2018年9月~2021年9月、2023年9月~現在)
    • JEUGIAカルチャーセンター 講師(西友山科、2021年7月~現在)
    • 大学開放講座 講師(滋賀文教短期大学、2018年5月~現在)
    • 日本文学協会 委員(2017年12月~2021年12月)
    • 物語研究会 事務局運営委員(2008年4月~現在)

    その他

    上記は主な教育研究実績です。詳細は下記に掲載しています。