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【国文学科2】ゼミフィールドワーク(源氏ゼミ)

国文学科
 国文学科教員の池田です。
 国文学科では、2年生になると、それぞれの興味に応じて、演習形式の授業(ゼミ)を選択します。池田ゼミでは、『源氏物語』を対象として、古語辞典を片手に和語の魅力を探っています。そして、発表・質疑応答など知の闘争を展開しています。

 今回は、『源氏物語』の世界を体験するため、光源氏死後の物語である「宇治十帖」の舞台へゼミ生とフィールドワークに行きました。

 まず、宇治川西岸に鎮座する「紫式部像」に集合。午後をそれぞれ有意義に過ごせるよう、午前中のみの半日企画です。無事に、紫式部像と対面でき、にんまり笑顔。


 その後、平等院鳳凰堂を裏からチラ見し、宇治川に浮かぶ小島を渡り、小島で愛を語り合った匂宮(男性)と浮舟(女性)の像の前で記念撮影。


 次に、日本一古い社殿建築で、平安時代の建築(寝殿造り)の様子が分かる「宇治上神社」へ。階(きざはし)、簀子(すのこ)、廂(ひさし)、母屋(もや)、几帳(きちょう)、蔀(しとみ)、格子(こうし)など直接目で確認することができました。


 最後に、『源氏物語』の世界を学べる「源氏物語ミュージアム」へ。
実物大の牛車の迫力に驚き、体験型のアトラクションや源氏香、映画鑑賞などてんこ盛り。
最後に、ミュージアム内併設の図書館には『源氏物語』関連資料が豊富で、「ここで調べ物をしたい」と。そして同じく併設する喫茶店で新茶や宇治抹茶を堪能し疲れを癒しました。

  


 実際に足を運んでのフィールドワークでは、机上では分からない多くの学びがあります。

*なお、今週末5月28日(日)福井県越前市(於・越前市生涯学習センター)にて、池田が『源氏物語』に関する講演を行います。聴講無料ですので、ご興味のある方は、チラシをご参照の上、お問い合わせください。