保育士養成コース

Ⅰ.保育士養成コースで取得可能な免許・資格

◇保育士資格 ◇幼稚園教諭二種免許状

 それぞれ、所定の科目の単位を修得し卒業することで取得できます。実習は修得するべき単位の一部であり、本学では「保育実習Ⅰ」「施設実習」「保育実習Ⅱ」「教育実習(幼)」という科目で開設されています。

【ポイント】 
  1. 他の科目と異なり、「保育実習Ⅰ」「施設実習」「保育実習Ⅱ」「教育実習(幼)」を履修(受講)するためには、条件があります。
  2. 「保育実習Ⅰ」「施設実習」「保育実習Ⅱ」「教育実習(幼)」「教育実習Ⅱ」は、科目なので成績がつきます。成績は、実習施設先と本学の評価により総合的に判定されますので、実習に行ったからといって単位が取れるとは限りません。不可(D)という成績評価となれば、単位を落とすことになるので、免許・資格は取得できません。


Ⅱ.実習の種類と科目名

1.実習の種類

<保育実習>
 保育士資格を取得するために、保育所と乳児院・児童養護施設などで行う実習です。「指定保育士養成施設の指定及び運営の基準について」(以下「基準」という。)に規定されています。
 基準の定める保育実習Ⅰには、保育所と児童福祉施設、社会福祉施設での施設実習があり、本学では、科目として「保育実習Ⅰ」、「施設実習」、「保育実習Ⅱ」が設置されています。これらの科目の単位を修得しなければ、保育士資格は取得できません。

<教育実習(幼稚園)>
 幼稚園教諭免許状を取得するために、幼稚園や幼保連携型認定こども園で行う実習です。「教育職員免許法」、「教育職員免許状施行規則」(以下「法律」という。)に規定されています。本学では、科目として「教育実習(幼)」が設置されています。この科目の単位を取得しなければ、幼稚園教諭免許状は取得できません。

2.本学が開設する科目

※詳細は、学生便覧を確認してください。
法律や基準が示す本学が開設する科目本学(委員会)が定める実習日数備 考
実習種別実習施設
保育実習Ⅰ
保育所、児童福祉施設、
幼保連携型認定こども園、
社会福祉施設
「保育実習Ⅰ」
原則1日8時間×10日間以上
で80時間以上
保育士資格を取得のための必修科目です。
「施設実習」
保育実習Ⅱ
保育所、
幼保連携型認定こども園 など
「保育実習Ⅱ」
教育実習
幼稚園、
幼保連携型認定こども園
「教育実習(幼)」
3週間
幼稚園教諭二種免許状取得のための必修科目です。


Ⅲ.実習施設の選び方

実習施設は、次のように選びます。
「保育実習Ⅰ」「保育実習Ⅱ」「教育実習(幼)」1年生4月の実習ガイダンスにて、自分自身で選びます。
「施設実習」原則、委員会が指定します。

※「保育実習Ⅰ・Ⅱ」、「教育実習(幼)」を選ぶうえでの注意点

  1.  「保育実習Ⅰ」と「保育実習Ⅱ」は、継続や積み上げによる実習の効果などを考慮すると、原則、同じ実習施設で行うようにしてください。
    (例) 「保育実習Ⅰ」 A園  ⇒ 「保育実習Ⅱ」 A園 
  2. 「保育実習Ⅰ」と「保育実習Ⅱ」の実習施設を別に希望する場合には、実習担当教員に相談してください。
    (例) 「保育実習Ⅰ」 A園  ⇒ 「保育実習Ⅱ」 B園
  3. 親族などが利用していない実習施設を選ぶようにしてください。

※「施設実習」先の通知があった後の注意点

  1. 指定された実習施設を親族などが利用している場合は、すみやかに「施設実習」実習担当教員に申し出てください。
※その他、実習施設の選び方については、実習ガイダンスなどで詳しく説明します。

Ⅳ.2年間のスケジュール(概要)

【1年次】

※時期は大まかな目安です。変更になることもあります。

【2年次】

※時期は大まかな目安です。変更になることもあります。

Ⅴ.実習の期間

1.保育実習

  1. 「保育実習Ⅰ」、「施設実習」、「保育実習Ⅱ」では、原則1日8時間×10日間以上で80時間以上の実習を行います(【例①】)。ただし、委託生については別に指示します。
  2. 土曜日の実習は、次のように取り扱います。
    1. 土曜日の活動がある実習施設は、勤務(実習)について実習施設と相談してください。実習期間中にトータルで80時間を確保できればよいので、土曜日に勤務(実習)した場合は【例②】や【例③】のようになります。
    2. 土曜日の活動がある実習施設で、実習期間中に欠席や早退などがあった場合、土曜日の勤務(実習)で実習時間を補充することができます。その場合、土曜日を含めて合計80時間を確保できれば、11日目の実習は必要ありません(【例④】)。※土曜日の活動が無い実習施設で欠席した場合は、翌週以降の平日に追加実習(11日目)を行ってください(【例⑤】)。
  3. 法律や基準により、実習時間数は厳格に定められていますので、もし実習中に欠席した場合であっても、相応の時間を補充しなければなりません。その場合、本学の実習期間外(通常授業日)に追加実習することになります(【例⑥】)。このようなことから、普段からの健康管理は重要であり、履修条件の一つにもなっています。欠席した場合の対応については、「実習期間中の注意事項」を確認してください。
  4. 上記3により、追加実習する可能性もあるため、実習後には予定を入れないようにしましょう。
保育実習期間
<表 実習期間の一例>

【原則】 1日8時間×10日間で80時間
例①月 火 水 木 金月 火 水 木 金10日間※1日8時間勤務であればOK
例②月 火 水 木 金 月 火 水 木10日間※1日8時間勤務であればOK
例③月 火 水 木 金 月 火 水 木 金11日間※土曜日が半日(4時間)であれば、1日の追加(半日以上の勤務)の必要がある
例④月 火 水 木
※金を欠勤or早退
月 火 水 木 金 10日間※金曜日を欠勤した場合、土曜日に8時間勤務(実習)すればOK
※金曜日を午後から4時間早退した場合、土曜日の午前中4時間勤務(実習)すればOK
例⑤月 火 水 木 金月 火 水 木 金 11日間※1日7時間45分勤務であれば、2時間30分の追加(半日以上の勤務)が必要
例⑥月 火 水 木
※金を欠勤or早退
月 火 水 木 金/10日間※土曜日の活動が無い実習施設で、金曜日を欠勤・早退した場合、翌週月曜日に追加実習を行う必要がある

2.教育実習

  1. 実習中に欠席などがあった場合は、実習期間終了後、実習施設の事情の許す範囲内において、欠席した期間の追加実習を行ってください。
  2. 正当な理由がなく、3日以上欠席した場合には、実習を中止することがあります。
  3. 欠席した場合の対応については、「実習期間中の注意事項」を確認してください。

保育教育実習期間

小学校教諭養成コース

Ⅰ.小学校教諭養成コースで取得可能な免許・資格

◇小学校教諭二種免許状 ◇幼稚園教諭二種免許状

 それぞれ、所定の科目の単位を修得し卒業することで取得できます。実習は修得するべき単位の一部であり、本学では「教育実習(小)」、「教育実習Ⅱ」という科目で開設されています。
 小学校教諭養成コースで、幼稚園教諭二種免許状のみを取得することはできません。その場合は、保育士養成コースにコース変更してください。

【ポイント】 
  1. 他の科目と異なり、「教育実習(小)」、「教育実習Ⅱ」を履修(受講)するためには、条件があります。
  2. 「教育実習(小)」、「教育実習Ⅱ」は、科目なので成績がつきます。成績は、実習施設先と本学の評価により総合的に判定されますので、実習に行ったからといって単位が取れるとは限りません。不可(D)という成績評価となれば、単位を落とすことになるので、免許・資格は取得できません。

Ⅱ.実習の種類と科目名

1.実習の種類

<教育実習(小学校)>
 小学校教諭二種免許状を取得するために、小学校で行う実習です。「教育職員免許法」、「教育職員免許状施行規則」(以下「法律」)に規定されています。本学では、科目として「教育実習(小)」を設置しています。この科目の単位を修得しなければ、小学校教諭二種免許状は取得できません。

※介護等体験(小学校)
 小学校教諭二種免許状を取得するには、教育実習のほか介護等体験が義務付けられています。介護等体験とは、個人の尊厳及び社会連帯の理念に関する認識を深めることの重要性から、教員の資質向上及び学校教育の一層の充実を図るために実施するものです。
 詳細は、授業や実習ガイダンスで説明します。

<教育実習(幼稚園)>
 幼稚園教諭免許状を取得するために、幼稚園や幼保連携型認定こども園で行う実習です。「教育職員免許法」、「教育職員免許状施行規則」(以下「法律」という。)に規定されています。本学では、科目として「教育実習Ⅱ」が設置されています。この科目の単位を取得しなければ、幼稚園教諭免許状は取得できません。

2.本学が開設する科目

※詳細は、学生便覧を確認してください。
法律が示す本学が開設する科目本学(委員会)が定める実習日数備 考
実習種別実習施設
教育実習
(小学校)
小学校
「教育実習(小)」
3週間
小学校教諭二種免許状取得のための必修科目です。
教育実習
(幼稚園)
幼稚園、
幼保連携型認定こども園
「教育実習Ⅱ」
2週間
幼稚園教諭二種免許状取得のための必修科目です。

※解説
「教育実習Ⅱ」
 小学校教諭二種免許状と幼稚園教諭二種免許状の両方を取得する場合に履修する科目です。
 例年6月に設定されている教育実習期間には、まず「教育実習(小)」を履修し、小学校での実習を行います。その後、「教育実習Ⅱ」を実習園と日程調整した期間に、幼稚園での教育実習を行います。
 したがって、両方の免許を取得しようとする学生は、まず、「教育実習(小)」を履修することになります。「教育実習(小)」で履修が認められなかった場合や、不可(D)という成績評価であった場合は、「教育実習Ⅱ」は履修できません。

Ⅲ.実習施設の選び方

実習施設は、次のように選びます。
「教育実習(小)」1年生4月の実習ガイダンスにて、自分自身で選びます。
「教育実習Ⅱ」
※その他、実習施設の選び方については、実習ガイダンスなどで詳しく説明します。

Ⅳ.2年間のスケジュール(概要)

※時期は大まかな目安です。変更になることもあります。

Ⅴ.実習の期間

教育実習

  1. 実習中に欠席などがあった場合は、実習期間終了後、実習施設の事情の許す範囲内において、欠席した期間の追加実習を行ってください。
  2. 正当な理由がなく、3日以上欠席した場合には、実習を中止することがあります。
  3. 欠席した場合の対応については、「実習期間中の注意事項」を確認してください。
教育実習期間

準備と注意事項

実習までの準備

1.実習ガイダンスへの出席

  1. 実習までに必要な様々な事項を説明し、支援するために「実習ガイダンス」を実施します。
  2. 履修条件にもあるとおり、原則全ての回に出席しなければなりません。やむを得ない事情で欠席する場合には、必ず事前に担任に連絡してください。
  3. ガイダンスの開催は事前にお知らせしますが、急遽、開催日の変更などもあります。日頃から学生掲示板で確認してください。

2.実習に関する書類などの提出

  1. 実習に必要な書類などの提出物は、必ず期限を守ってください。
  2. 履修条件にもあるとおり、提出期限を守らない場合は履修を認めません。
  3. 提出物の一覧については、「提出書類一覧表」を確認してください。「提出書類一覧表」に明記されていない提出物がある場合には、実習ガイダンスにて説明します。
  4. 提出物の多くは、実習施設先などの外部に出す書類です。丁寧な字で、誤字脱字がないよう記載してください。外部に出す書類は基本的にボールペン書きですので鉛筆で下書きをしてから清書してください(下書きは、必ず消しゴムで消してください)。また、後で確認することができるよう、コピーをとるようにしてください。

※その他、必要なことは授業や実習ガイダンスなどで説明します。

実習期間中の注意事項

 実習科目の履修が認められた(実習に参加する)学生は、実習中の諸注意や心構えについて、授業やガイダンスなどで指導がありますが、特に次のことには注意してください。

1.欠席などについて

 原則、実習は定められた期間(日数及び時間)、実施しなければなりません(「保育実習Ⅰ・Ⅱ」「施設実習」は必ず)。したがって、欠席した場合は、欠席した時間に応じて、実習を延長しなければなりません。
 延長した場合、本学での授業を欠席しなければならないこともあります。日常から体調管理に留意し、実習期間中に欠席のないように努めてください。

【注意事項】
  1. やむを得ず欠席する場合は、実習先へ自分の出勤時間より前に出来るだけ早く連絡し、大学にも連絡をすること。
  2. 災害時には安全確保のため、次のように対応すること。
    1. 暴風警報及び暴風雪警報発令時
      午前7時の段階で、暴風警報及び暴風雪警報が実習中の居住地もしくは実習園の所在地に発令されている場合は、安全を考慮し、実習を中断し実習園に連絡後、自宅で待機すること。午前7時以降に警報が解除された場合においても、当該日の実習は一日中断すること。
    2. その他
      地震、大雨、大雪などの警報発令など、実習先までの移動に危険が伴うと予想できる場合は、実習生は実習園と大学に相談して判断すること。ただし、双方に連絡が取れない場合には、自身の安全を第一に考え、自宅待機とすること。

  3. 流行性感染症などの病気にかかった場合や、病気で休む場合は、必ず実習先及び大学に連絡すること。また、すみやかに医療機関で受診すること。診断書が必要な場合もある。
  4. 上記1.2.3などの理由により実習を休んだ場合は、休んだ時間分の追加実習を、各自で実習先に依頼すること(委託生については学務課に相談すること)。また、延長する日程について大学に知らせること。

2.大学への相談について

 実習中は、与えられた課題や業務などについて、教員に相談したくなることも数多くでてくると思いますが、実習は大学で学んだことを発揮する場です。実習で必要なことは、授業やガイダンスで説明していますので、まずは自分の力で解決することを考えてください。そして、だからこそ日頃の授業で学ぶことが重要になります。大切に、真剣に受講してください。悩んだり、考えたりすることも実習の一部です。社会に出たときにそのような経験が大きな糧になりますので、頑張ってください。
 しかしながら、本当に困ったことやアドバイスが必要な時は、下記の通り相談してください。皆さんの実習が成功するように支援しています。

【相談方法】
  1. 9:00~17:45までは、出勤している子ども学科の教員が対応するので、大学に電話連絡すること。それ以外の時間については実習メールを利用すること。
  2. 実習メールでの相談であっても、緊急性のある内容については、担当教員から直接電話でアドバイスする場合があるため、電話に出られるようにしておくこと。
  3. 実習メールで相談するとき、緊急で連絡を求めるときには、メールの件名に【緊急】と入力すること。
  4. 相談することも実習中の学びです。大学に相談する際にも、態度、言葉使い、メールの書き方など、実習生として相応しい対応をすること。
  5. 大学に直接相談に訪れることも考えられるが、実習期間中は、体調管理などの観点から、特に平日はできるだけ自宅で休息や実習の準備をすること。

3.その他の注意事項

  1. 授業や実習ガイダンスで配付した書類や資料(日誌など)が無くなった際に、大学から追加で配付することはありません。予備や追加が必要になったときは、各自でコピーすること。
  2. 実習中のアルバイトは行わないこと。また、実習前2日は準備や教材研究に、実習後2日は実習記録の整理やお礼状などで必要であることから、少なくとも実習前後2日間のアルバイトも行わないこと。
  3. 実習期間後に追加実習の可能性もあるため、実習後には予定を入れないこと。
  4. 喫煙禁止は言うまでもないが、家族に喫煙者がいる学生は、タバコの臭いがする服などにも気をつけること。
  5. 実習で知り得た個人情報(家庭環境など)や実習施設に関することを漏らさないこと。実習生にも守秘義務が課せられていることを心がけること(個人情報保護法により罰せられる)。また、肖像権にも注意すること。
  6. 上記5はもちろん、自身のことであっても、実習中に起こった出来事や実習に関することは、思わぬトラブルに発展する危険性もあるため、SNSに載せないこと。
  7. 法令や学則に違反する行為は絶対にしないこと。
  8. その他、学生便覧やガイダンス配布物の記載事項、授業で伝えた事項に注意すること。
  9. 上記をはじめ、本学で指導する遵守事項に違反するときには、実習を差し止める場合もある。