教育の可視化

教育の可視化

子ども学科 藤山あやか

藤山研究室への訪問

藤山研究室への訪問
 子ども学科の藤山あやか先生は、2017年4月に本学に着任しました。
 音楽に関する授業を主に担当されています。
 保育・教育職として働く際には、ピアノの演奏スキルは一定程度は必要ですが、子どもに対して音楽表現ができることこそが大切だそうです。
 明るい藤山先生ですが、音楽に出会う前の幼少期は内気だったそうです。音楽の素晴らしさ、本学の音楽の指導体制について教えていただきました。

 (研究室訪問日:2021年12月7日)

ピアノや音楽研究をはじめたきっかけ

ピアノや音楽研究をはじめたきっかけ
 3歳から、習い事としてピアノ教室に通っていました。幼少期は内気な性格でしたが、音楽を通じて自分を表現することができるようになり、周囲の人に心を開ける明るい性格に変わっていきました。その頃にピアノを教えてくれていた先生のようになりたいと思い、将来を考えるとき「音楽」や「先生」というキーワードが頭に浮かんでいました。
 そこで、高校卒業後は、中学校と高校の教員免許が取得できて、音楽を中心に学ぶコースのある地元の大学に進学しました。
 大学入学後は世界の音楽史についての学びが興味深く、大学院に進学してさらにドイツの音楽を研究しました。大学院で研究するうちに、大学の教員になりたい気持ちも芽生えました。大学院で2年間研究をした後は、すぐに本学で音楽分野担当の専任教員になることができました。

ピアノの授業の様子

ピアノの授業の様子
 1年生春学期に必修科目として設けられている「器楽入門」では、少人数教育を徹底しています。現在も演奏活動を続けている講師4名と私1名で担当している授業です。
 本学子ども学科は、1学年50名定員です。その50名を半分に分け、1クラス25名程度の学生に対して授業をしています。私たち教員は同じ授業を受講者が変わって2回行う形式です。
 さらに、授業内では25名を半数に分けており、90分授業を個別レッスン45分と全体レッスン45分の構成にしています。講義として教える内容や全体的なポイントは全体レッスンで、個人レッスンでは12名程度に対して4名の講師が巡回するという方式です。
 学生は、グレードチェック(習熟度ミニテスト)で、他の同級生の前で弾き歌いをしなければならないこともあります。最初は当然上手くいきませんが、1年程経つとまるで保育所の先生が園児の前で演奏しているように弾き歌いできるようになってきて、学生は非常に成長します。補習として、ピアノ初心者の学生には授業外でも教える時間を設けています。

地域に学生と音楽を届ける

地域に学生と音楽を届ける
 地域に音楽を届けるアウトリーチ活動にも力を入れて活動しています。音楽会では、言葉がなくても音楽で他者と理解し合えると気づいたという学生がいたり、幼少期の私のように音楽を通じて自己表現ができるようになっているように見える学生がいたりして、有意義な場になったと感じました。
 2018年10月には「日独親善交流音楽会」として、本学の体育館で子ども学科2年生全員と一緒に演奏をしました。その後は、地域の小学校にも数人の学生と演奏をしに行きました。
 2020年2月には「国際親善交流音楽会」として長浜文化芸術会館で、本学の学生、他大学の学生、私の母校の教員、ヨーロッパの演奏家などと演奏会を開催しました。
 2021年7月には、国文学科対象の「異文化コミュニケーション」という科目では、外国の子どもと一緒に音楽交流会を行いました。
 これからもこのような機会を大切にしていきたいです。

beforeコロナ・withコロナ・afterコロナ

beforeコロナ・withコロナ・afterコロナ
 コロナ禍前は、ぶんぶんひろばで在学生とゲリラ演奏会を開催したり、入学前教育として数回の登校日を設けて対面式で入学予定者にピアノレッスンを行ったりしていました。
 しかし、コロナ禍になり、従来通りにはピアノの指導ができなくなりました。そこで、自身がピアノを弾く様子を撮影し、解説の文字や画像を動画に当て込んで、ピアノレッスン動画を作成し、入学予定者にその動画を配信しました。また、在学生を対象に、授業では学内専用サイトを作り、非常勤講師と協力して5名で、グレードチェック(習熟度ミニテスト)で扱う曲は全てお手本として演奏している手元の様子を動画として撮影し、現時点で67曲を学内サイトにアップロードしています。この方法が、学生から復習ができて自主練習の役に立つと好評でした。
 コロナについて全く気にせずに教育活動を再開できるようになっても、コロナ禍になったからこそ工夫し効果的な指導法と気づいた点は継続していきたいと思っています。

高校生に伝えたいこと

高校生に伝えたいこと
 保育所等や小学校の現場では、一定のピアノ演奏スキルが必要です。しかし、どちらかといえば、スキルよりも子どもに向けた表現が大切です。就職採用試験でも、ピアノ演奏より弾き歌いが多くなってきています。
 だからこそ高校生におすすめしておきたいことは、高校生のうちに楽器を演奏したり歌を歌ったりしておくことです。楽器はピアノ以外でもかまいません。リズム感や楽譜を読む力があれば、ピアノ演奏スキルや音楽表現の上達も早いです。
 授業時間外や卒業後も、本学は小規模大学だからこそ手厚く指導できる環境です。在学生が、実習先で演奏する曲、就職採用試験の課題曲について相談にきてくれることがあります。卒業生も、就職先で演奏するピアノについて相談したり予約して来校したりしてくれることもあります。
 私も皆さんに頑張って音楽を教えますので、皆さんはピアノをあまり難しいと思わず、保育や教育の分野に興味があれば、ぜひ本学に入学してきてくれたら嬉しいです。