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【国文学科12】ゼミフィールドワーク ~池田ゼミ(源氏物語)~

国文学科
 池田ゼミ(源氏物語)では、彦根城博物館へフィールドワークを行いました。
 期間限定(2022年9月8日~10月5日)のテーマ展「源氏物語―古典への継承と展開―」の鑑賞と、その展示方法など「情報の発信」を学ぶことが目的です。


 秋学期のゼミでは、源氏物語の「展示」を中心として、「どうしたら初めての人にも内容は分かりやすく伝わるか」「古語が苦手な人でも納得できる現代語訳となっているか」など、幅広い鑑賞者を想定しながら、「情報の発信」を行います。
 自分の思考を、他者に理解して、少しでも心を震わすことが出来るような「適切な表現」を目指し、自己の「言語化能力」を磨いていきます!



 さて、彦根城博物館へ向かうと、1日3回しか会えないひこにゃんと邂逅!
 興奮冷めやらぬ教員を後目にゼミ生たちは館内へ。
 展示された源氏物語の写本や版本を見て「この文字は・・・」「この装訂は・・・」と、これまで培った国文学の知識をフル活用して、展示品と対峙していました。

 国文学科2年生は、これまでの授業の中で獲得した、明治時代初期まで使用されていた「変体仮名」の解読力(近世の文学)、「書誌学」(伝統文化Ⅰ)について深めてきた知見を発揮していました(授業内容が、生きた知識として生かされているのを実感しました)。


 展示の多くは、井伊家伝来の江戸時代の写本、版本でしたが、一番古いものは鎌倉時代の写本(源氏物語「明石」巻)もありました。
 滋賀県は、源氏物語ともゆかりが深く、源氏物語を学ぶには良い環境なので、コロナ対策を講じながら、少しずつフィールドワークも再開したいと思います。

 *ゼミに限らず、国文学科では、どのような仕事においても最も重要な技術である「音声」(直接的な対話)表現と「文字」(間接的な対話)表現を使いこなせるよう、「適切な表現」を使いこなす「言語化能力」の向上を目指しています。