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文教SMILEブログ

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【国文学科12】地域をフィールドとして「言語化能力」を磨く!

授業風景
 こんにちは。国文学科教員の池田です。

 国文学科は、春学期試験が終わり、夏休みに突入しています。
私の研究室からは、セミの声と雨音が、かしがましく聞こえるものの、学生が殆どいない構内は少しもの寂しいです。

 国文学科の学生は、地方から来ている学生も多く、コロナ禍というパンデミックに直面し、帰省もままならない状況なのは残念です。しかし、『更級日記』の作者、菅原孝標女が、念願の『源氏物語』を伯母から貰い、夜も昼も読みふけったように、授業から解放されて、独り心ゆくまで「読書」に耽溺するのには持ってこいです。

 さて、以前このブログでもたびたび紹介した「基礎力プログラムⅢ」ですが、今年度は「しがの支え合いプロジェクト」(中山間地域と都市部が一体となって地域を盛り上げる活動)の一環で活動してきました。本プロジェクトは、長浜市余呉町池原地区(池原自治会)と協定を締結し、地域活性化を目的とした活動で、今年で4年目となりました。



 例年は、地域に入り棚田保全ボランティア活動を行ってきましたが、コロナ禍のため、本年度は授業の一貫として「地域の魅力再発見」「地域課題の解決」をテーマに、「学生の言語化能力の向上」にも注力しました。

 学生は、地域の歴史・自然・食などそれぞれの興味に応じて、4~5人で構成した6グループで活動。グループ内での意思疎通に加え、調査のために、アポイントメントを取ったり、現地での意見聴取やビデオ会議システムを活用したりして、必要な情報収集に努めました。そうした、さまざまな「人と人との対話」に「目的」を介在させることで「言語化能力の向上」へと繋がっていくのです。それは、最後の研究発表で、どの学生も明らかに言語化能力の一つである「コミュニケーション力」が飛躍的に向上していたことからも分かります。

 授業最終日には、これまで学生が研究・調査してきた内容について、地域自治会の方、地域を管轄する行政の方をお招きし、研究発表を実施しました。
 
 発表形式は、各自意見交換をしやすいよう、ポスターセッション形式。

Aグループは「余呉三山」をテーマに「菅山寺」「洞寿院」「全長寺」を、



Bグループは「余呉の伝承・民話・方言・俳句」をテーマに、地元の方に聞き取り調査の結果を、



Cグループは「余呉の天女伝説」をテーマに、国文学科らしく文献調査を中心に、



Dグループは「余呉の食品」をテーマに、池原そば、ムーン豆乳アイス、菊水飴について、



Eグループは「余呉湖とワカサギ」をテーマに、余呉湖の環境変化とそこに生息するワカサギについて、



Fグループは「余呉の豊かな自然」をテーマに、賤ケ岳、余呉あじさい園、サワオグルマ群生地について、魅力の再発見、課題の発見と解決策の研究発表を行いました。



 どの発表も、質疑応答が活発に交わされ、設定した時間内では足りない程、盛況でした。
 
 最後に、お越しいただいた方々から、講評をいただくことで、自分たちの活動の貢献度なども振り返えることができました。

 

 学生の研究・考察・提案をもとに、今後、地域と行政と共に地域活性化に取り組んでいきたいと思います。

 学生にとっては、母校を中心とした地域を学びのフィールドとして、課題の背景・解決策の考察、協働、プレゼンテーションの方法などを通して、自分の思考を、他者に理解させ、動かしていく「言語化する能力」の向上を図ることが出来たと思います。

 本学は、今後も、地域との関係を大切にして歩んでいきます。

 ※この場をお借りして、当日お忙しい中お越しいただいた、池原自治会、湖北農業農村振興事務所田園振興課の皆様に、感謝申し上げます。