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【子ども学科11】授業風景「基礎力プログラムⅢ PART2」

子ども学科
子ども学科2年生、基礎力プログラムⅢの後半の授業です。保育園・幼稚園・こども園と小学校との連携をどのようにしていくかが課題となっています。過日、幼児期から小学校への移行をスムーズにするため、文部科学省は5歳児の教育プログラムを作ることに決めたと新聞等で報道されていました。共通のプログラムによって学びの質を保障し、入学後に集団生活になじめなかったり、先生のいうことが理解できなかったりする「小1問題」の解決も図ることを目指しています。現在、幼稚園教育要領や保育所保育指針などで「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」を10項目示しています。今回の授業では、保育士養成コースの学生は、園での活動が「育ってほしい姿」にどのようにつながっているかアプローチカリキュラムについて、小学校教諭養成コースの学生は、入学後にどのように活かされるのかスタートカリキュラムについて、それぞれの立場で考えました。その成果を、7月17日(土)に私立保育園、こども園の先生方に聞いていただきました。
グループの発表をいくつか紹介します。

〇「製作遊び」



夏の製作遊びを実演して、「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」について説明をしました。ペットボトルを使って水鉄砲を製作し、どんな飾りにするのか、どうして水がとぶのかなどを、子どもたちと共に考えていく保育の様子を発表しました。参観された先生からは、「『育ってほしい姿』が無理なく遊びの中にあり、保育者の言葉かけが自然で意図したものになっていてとてもよかった」との感想をいただきました。

〇「いもほり」



いもほりの活動を通して、自信をもって物事に取り組む力などが育つことをペープサートなどを使って説明しました。「いも掘りを通じて、いろいろな育つ力を考えられていました。自然の中での体験は園内活動では表れない子どもの姿が見られぜひ行いたい活動です。いろいろな観点から見ておられよかったと思います。」と言っていただきました。ただ、子どもたちが体験する中で出会う場の設定や植物に対する反応や混乱などを考えていくことの大切さも指摘いただきました。そのほか、「ごっこ遊び」や「ドッジボール」「砂遊び」などの保育を通して、「育ってほしい姿」をどのようにとらえていくのか、また、小学校に入学してからの「学校探検」の意味などを一生懸命に考えて発表しました。参観していただいた先生方からは、保育者として、保育現場から、期待しているという声をいただきました。